健康に関する書籍や記事を読んでいると『自然治癒力』という言葉をよく耳にすると思います。『自然治癒力』とは「本来からだが持っている、自然に治癒する力のこと」と皆さん意味も理解していると思います。しかし、本当に自然治癒力の存在を信じていますか?
例えば風邪を引いたとき、あなたはどのような行動を取っているでしょうか?
1.解熱剤で熱を下げていませんか?
2.薬を飲んで喉の痛み、咳や鼻水、下痢などの症状を止めていませんか?
風邪の際に起こる「熱、咳、鼻水、下痢、喉の炎症」などの症状は、身体が体内から問題となる菌やウィルスを排除する『自然治癒の力』です。
『自然治癒力』を信じているのであれば、なぜ薬を飲むのでしょうか?ここに大きな矛盾があります。
今回は『自然治癒力』が発揮されている過程を写真をつかって皆さんに見てもらいたいと思います。『湿潤療法』という『自然治癒力』を最大限に引き出す方法で火傷した指を治しています。『湿潤療法』に関する説明はこちらのウェブをご覧ください。
200℃のオーブンで火傷、火傷のレベルは『深達性Ⅱ度熱傷』結構酷い状態
『深達性Ⅱ度熱傷』の特徴
1.真皮深層までの損傷
2.赤く腫れ、水ぶくれなどが起きる
3. 痛みは軽度
4.水ぶくれの下の皮膚が白くなる
『湿潤療法』開始
1.白色ワセリンを火傷箇所に塗る
2.料理用ラップで火傷部分を覆う
患部を常に潤った状態に保つ
ワセリンとラップは1日に数回取替える。
2日目
患部に滲出液(しんしゅつえき)が見られる。
滲出液には白血球をはじめ各種の細胞増殖因子が含まれ、細胞の再生を行ってくれる。
3日目
死んでしまった皮膚がはがれ始める
4日目
はがれた皮膚の表面が乾燥し始める
5日目
患部の表面全体が薄い皮膚膜に覆われる
7日目
皮膚の再生中
9日目
皮膚の再生中
13日目
皮膚の再生中
ほぼ通常の皮膚に再生
14日目(2週間目)
再生完了。
皮膚としてはまだ紫外線に弱いため、この後しばらくは日に当てない必要あり。
火傷から11ヶ月たった現在は、皮膚の色も完全に通常の状態に戻っています。
これが『自然治癒力』です!
消毒もしない、薬も塗らない、患部を潤った状態にするだけで、自分の身体がもっている力が皮膚を再生していくのです。
これは火傷に関してだけではありません。私たちの身体には問題が起こったとき、自分自身で治療する力が十分にあるのです!!
まずは、この『自然治癒力』の存在に気づき、信じてください。『自然治癒力』があることを信じることは、本当の健康を取り戻すためにとても大切な要素となります。