上部頸椎と脳幹の関係
なぜ上部頸椎カイロは根本(原因)療法であって、症状の緩和や治療を目的とした対処療法ではないのか? なぜ自然治癒力を最大限に引き出し、自分の力で治すことが出来るのか?
その理由は、脳幹と上部頸椎の関係にあります。
生き物の全ての活動を統括しているのは脳であり、さらに脳の中心部の脳幹こそが生命力(自然治癒力)の強さをコントロールしている源です。いわば脳幹は生命維持中枢なのです。
第一頸椎のズレは、脳幹部の働きを妨害するとともに、脳や脳幹からの命令を身体全体へと運ぶ神経伝達の妨害も起こします。その結果、生命維持の機能、生命力(自然治癒力)が十分に働かなくなり、内臓疾患や精神障害、運動機能障害など様々な問題が起こってくるのです。
脳幹はどこにあるの?
脳幹は脳全体の中心に位置しています。
赤くラインどりした部分が脳幹部となります。
脳から身体へ向かう神経伝達のルート
脳幹は我々が生きていくうえで不可欠な機能を司るだけでなく、大脳・小脳・延髄の中継地点にあり、全ての神経伝達は脳幹を通って脊髄神経へと流れているのです。
脳幹はどんな働きをしているの?
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呼吸の調整
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消化の働きを調整
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心臓の働きの調整
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血圧の調整
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運動機能の管理・調整
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危機回避反射
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自律神経の調整
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大脳・小脳・延髄との連絡通路
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脳波の調整
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ホルモンの内分泌調整機能
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食欲・睡眠等の本能行動の調整
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発汗や発熱等の体温調整
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運動神経や知覚神経の働きを持つ脳神経の分析・伝達・指令
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歩行や姿勢の制御や高度な運動を調整
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毒素の排出調整
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怒りや恐れ、ストレスなどの情動行動の調整
などその他
脳幹の働きをもっと詳しく知りたいな!
脳幹とは間脳・中脳・橋・延髄に分類され、それぞれが生命維持にとって大切な働きを担っています。
【間脳】視床と視床下部に分類
【視床】嗅覚以外の全ての感覚の中継点、大脳を覚醒させる働きを担う
【視床下部】交感神経・副交感神経機能、内分泌機能をもち、体温や下垂体ホ
ルモンを調整する働きを担う。また、本能行動・情動行動の中枢
でもある。
【中脳】大脳・小脳・延髄などを結ぶ中継点の役割。また、高度な運動の制御、対
光反射、視聴覚の中継所、眼球運動反射、姿勢反射(立ち直り反射)、歩
行ズムの中枢。
【橋】小脳との連絡通路であり、多くの脳神経核が存在し、脳神経(運動・知覚神
経)が出る部位でもある。
【延髄】嘔吐、嚥下、唾液、呼吸および循環、消化の中枢を含み、生命維持に不可
欠な機能を担う。